2012/09/09

パナマ 旧市街地を散策


今年の夏の旅は、
シアトル→ニューヨーク→パナマシティ→カルタヘナという
乗り換え3回の飛行機旅だった。
帰りももちろん同じ。

トランジット、3回。

今回の旅で覚えたのは、
トランジットの合間に空港を抜け出て、
町にでるということだ。

入国審査、イミグレーションコントロールのときも

「ホテルは?」
「トランジットの合間に観光いくから、ホテル取ってない」

というようなやり取りで、通してくれる。


国際空港はたいてい、市街地から離れた場所にあるから
行き帰りの時間は交通渋滞などを見越して
時間設定をしなければならない。




写真はコロンビアから帰りのパナマのトクメン空港の到着ロビー。
コパエアラインというパナマのナショナル・フラッグ・エアラインだ。

今回はすべて、ネット経由で飛行機、ホテルの手配をした。
アメリカ、南米間のLCC (ローコストキャリア、格安航空会社)の飛行機を
探したけど、なにせ出発直前に決めたドタバタ旅行だったので
手配できず、ナショナルフラッグに。

で、初のコパエアライン。
行きは、パナマシティで4時間しかトランジットの時間がなかった。

移動のバスが無料だったので
空国近くのショッピングモールにいって、

魚フライ定食をたべただけだった。

この魚フライ定食らしきものが、
中南米初の食事! これがうまい。

帰りも同じようなものを食べたいと思い、
乗り換え時間8時間を利用して、
パナマシティまで繰り出すことにした。





インフォメーションにて、
旧市街地にいって、教会やら古い建物をみたいので
どうやっていったらいいのかと聞く。

あれこれ聞くが、どうやらタクシーで行くしかないみたいで
安上がりに住ませたいので路線バスで行きたいと食い下がったが、
市民カードがないと乗れないといわれる。

インフォメーションの横にいた手配師らしきおじさんと交渉。
市内まで28ドル。約30分。高いのか安いのかわからない。

ハイエースに一人乗せられ、30分後に到着。
パナマ運河まで行くか?と聞かれたが80ドルだといわれたので、
運河よりも町中をうろうろしたかったので断った。

空港から高速道路を乗り継ぎ旧市街地まで。
高速道路は1ドル。格安。


道中、新市街地の横をかすめて通る。
あまり興味が湧かず。




パナマシティの旧市街地手前で下ろされる。
どうも、車は中まで入れないみたい。

平日だからか、閑散とした雰囲気。
暑い。コロンビアに比べるとかなり暑い。





町をうろうろ地図を片手に歩く。
このような廃墟がそこかしこにあった。
石造りの建物の廃墟は、
木造の腐った木の廃墟を見慣れた目にはなんだか目新しい。



これはこれで美しくも感じる。
石の廃墟好きなのかもしれない。
今年の春に上野の西洋美術館でみた、
ユベール・ロベールの廃墟の絵画や
ピラネージの牢獄などを思い出した。
ユベール・ロベール
ジョバンニ・ピラネージ



うろうろしていると町の至る所で道の舗装をひっぺ返して道路工事をしている。
どうも、町並み保全のために工事をしているようだ。
おまけに、教会や博物館などが軒並み入れない。



廃墟と道路工事。

なかに入りたい建物はことごとくしまっている。
どこが開いているのかいろいろ聞くが、
スペイン語がよくわからず、しくはくする。


大きな教会前に南米解放に大きな役割を果たした、
シモン・ボリバルの銅像を見つける。

大学受験のための世界史の勉強で覚えた名前の人物の銅像。
世界史の勉強しておいてよかった。


海辺の町なので、
海に降りれるところを探したが、
なかなか見つけられず、やっと見つけたところがここ。
干潟となっているがあまりきれいではなかった。
遠くに先ほど通り過ぎたパナマの新市街が見える。
手前の張り出した建物もまた、廃墟なのであった。

廃墟だらけのパナマ旧市街。
きっと数年後には道の工事も終わり、
廃墟の建物も内側には新しい建物が造られるのだろう。
欧米の石文化の旧市街地では、
外装一枚を残して中に新しい建物を作っている工事をよく見かける。
町並みを残すという意識が強烈にあるのか、
それがごくごく当たり前なのか。



カテドラルを発見。ようやく中に入れる。
観光客もちらほらという感じ。
そういえば、暑いからぼやっと歩いてたので
気づかなかったが、観光客がすくない。

工事中ということで人が少ないのか。

やっぱり、パナマ運河を見に行っているのか。
それとも新市街にいっているのか。

コロンビアでのバス移動中に横に座った一人旅中のオーストラリア人の兄ちゃんが 、
コロンビアの前にパナマに1ヶ月ほどいたといっていた。
海がきれいだよっといっていたのを思い出し、
パナマシティでなく、郊外のビーチに繰り出しているのか。




あまり大きなカテドラルではなかったが、
宗教建築独特の雰囲気が漂う。

キリスト者ではないので、少し気が引けるが
なかで休憩させていただく。

湿気が少ないので日陰にはいるだけで快適。


石造りの壁に屋根の架構は木造というのが定番のようである。
これはコロンビアでも同じであった。

スペイン帝国下の中南米の大きな建物は
のような造りが主流なのかもしれない。




ヒンヤリとした石づくりの床でゴロゴロしている猫さん。



近づいても逃げる様子もなく、ゴロゴロし続けていた。
猫はどこにいっても寝てる子である。

そういえば、写真に収めていないが、
パナマ、コロンビアでは大阪では久しくみかけない野良犬 を
よく見かけた。



外国の町をうろうろして面白いのは落書きというか
グラフィティ。




これなんかは、梵語というか漢字に見えなくもない。




工事中の家の窓を塞いである板には絵が書かれていた。




 

全面改装中の建物を発見。

「私は日本から来ています。同じ仕事、同じ仕事。中を見たい
 (estoy de japon. tambien trabajo, tambien trabajo. quiero ver interior.)」と言って
中を見せてもらおうとしたが見せてもらえず。

意味をなしているのかどうかわからないが、
こちらの希望は伝わっていたと思うが仕方なく外から観察。

一夜漬けならぬ、一週間漬けぐらいでもいいからスペイン語を勉強を
もっとしておけばもっと楽しめたのに。




ひたすらブロックを積んでいる作業をしているおじさん達がたくさんいた。




一番長く滞在したカルタヘナという町の旧市街地は
住居はほとんど2階建てであったが、

パナマの旧市街地は3階建て、4階建ての集合住宅が
大半を占めていた。
スモーキー色の外壁が多い。





人が多そうなところを探して、
歩いていくと市場らしきところに出た。



いまはもう使われていない路面電車の線路が
なんだか郷愁を誘う。

コロンビアでは韓国車ばかり見かけたが、
パナマではトヨタばかり。




街角の地元の人たちが多そうな食堂にて遅い昼食。

長粒米に味付けせずに炊いたものに
豚皮を揚げたもの、
鶏肉を焼いたもの
マカロニサラダ、
レンズ豆を煮込んだもの、
バナナを甘辛く炊いたもの
がどかっとワンプレーとに盛りつけられる。


バナナ以外は日本人の味覚に合うものばかり。
バナナのを甘く炊いたのどこでもでてくるが、
あまり好きになれなかった。


これにコーラをつけて4ドルぐらいだった。



お店の雰囲気はこんな感じ。
英語はあまり通じません。
スペイン語話せなくても、もう少し単語を覚えておくだけでも
もっといろいろと話ができただろうにと強く思う。

このレストランをでて、しばらくぶらぶらしてからタクシーを探す。
出発まであと3時間。

タクシーの並ぶ列にて、手配師らしき中年の男性に「空港まで」というと
「50ドル」とのヘンジ。

高いから乗りたくないといってごちゃごちゃ言い争いしていると、
列に混じっていない通りすがりのタクシーが、
「空港まで?乗りなよ」というようなことを言うので、さっと飛び乗る。

タクシーには先客が乗っている。どうも乗り合いタクシーが当たり前のようだ。
手配師のおっさんは「おれの分け前はどうなるんだ」というようなことを
運転手にどなりわめきちらしている。

運転手が1ドル札を渡すと、おっさんはすごすごと引き下がった。

社内で運賃交渉。交渉中に、先客の兄さんは目的地に着いたのか、
お金を払って降りていく。

「Quant segundo para mi? (私にとってはいくらですか?)」と
運転手に問いかける。

「twenty five dollers」

行きが空港のインフォメーションで28ドルだったから、
ちょっと安いかとか思い、了承。

車中、ご飯の値段や市場で見た食べ物の値段から考えると
安いのか高いのか。多分高いのだろうなー。

まあ、仕方ない。
高速道路で運転手は1ドルを2回払っていた。
おっさんにも1ドル払っていたし。
実際、メーターのついていない外国のタクシーは
しばらく滞在しないと相場がわからないので
交渉の余地がない。




途中、新市街とかすめて通る。
どことなく、日本の高層ビルと違う印象だが、
はっきりいって高層ビル外にはなんの興味も湧かず。

「これは観光用か(este es para toursimo?) 」と聞くが、
「si, tourismo」と返事。

多分、なにいってんだこいつ?という感じだけど、
「para tourismo (観光)?」「観光?」としつこく聞いたので、
「うん、観光」というような適当な生返事だと思う。

が、全くスペイン語わからないなりに会話らしきものが
少し成立したことに小さな喜びを感じる。



空港について、コーヒーを飲んで飛行機の出発を待つ。
パナマシティのトクメン空港は、フリーWi-Fiだった。

どこの空港でも、みんなスマートフォン、iPad、ノートPCを広げて
ネットにアクセスしている。
そして、充電できるスポットを探してうろうろしている。

NYのJFK空港はフリーWi-Fiでなかったが、その場で会員になれるようだったし、
アメリカ国内の移動でのっDELTA航空は飛行機の中でもWi-Fiサービスを提供していた。


さあ、パナマを出て、ニューヨークに戻る。

ニューヨークでまた飛行機に乗る前に
チケット発見で気をやきもきするのだが、
また時間があるときに書きたいと思います。


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